昨日の続き。
完成サイズのカードに5色印刷し、最後は黒の線で押さえる。
最も細い黒線は0,5ptで、この中に2色入れる。
また、他の3色もそれぞれ0,1㎜ズレても隙間が出来る。
微細な掛け合わせの場合、通常はトンボで合わせる。
そのトンボは完成サイズ外につけるのが普通。
完成サイズではトンボが使えない。
こんな場合はまず、完成サイズ(大きくても良い)の試し用紙を用意する。
今回は完成数同量20枚程用意。
同じ紙が無い時は、せめて同じような厚みが望ましい。
その紙に、最後に印刷する黒を完成位置に印刷する。
そして、1色目からまずその試し用紙に印刷する。
黒線の真ん中に印刷されていれば、それが正しい位置。
最初は大抵ズレているものだ。
何度か微調整しながら、真ん中に入るまで試し刷りを繰り返す。
ただし、データが完璧でない場合はその平均的位置まで。
ここぞという位置に入ったらそのまま本刷り。
試し回数が少ないほど腕が良い。
これを5色分繰り返して最後の黒。
全ての色がきちんと正しい位置に刷れていれば、何ら問題ない。
が、それでも数枚は極僅かにズレているものもあった。
ここまで来ると、この極僅かなズレにも様々な要因が考えられる。
アタリに紙を押す力加減や、スキージーを引く力加減。
紙の裁断角度なども影響する。
依頼者は多少のズレは想定内と言われていた。
でも、その想定を上回る出来映えに驚いたようだ。
私的には、条件からして満足したものの、85点。
100点を目指すなら、完璧なデータと完璧な用紙、そして時間。
さらに一番は、完璧な腕が必要。
未だ山は高し。
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