団扇も終わり
サンプルでは問題無く出来た団扇への印刷。
しかし、いざ本番は肋骨が浮き出ているような団扇だった。
製造段階での問題なのだろう、左側の一分が特に凹んでいる。
これだけはもうどうしようもない。
この例は一番酷いが、約1割に印刷されない部分が出た。
あれこれ工夫を凝らして印刷した結果、9割は問題無し。
その工夫を、為になるかどうかは?だが、ここに記しておこう。
まず版だが、張りの軟らかいナイロンの紗。
サンプルでは黒の部分を上下半分ずつ2工程。
1枚の位置で製版し、テープでマスキングして可能だった。
実際はこれを3工程に分け、それぞれマスキングしないよう離して製版。
テープを貼ると伸びが無くなり、凹んだ部分にインクが落ちにくい。
わざわざ軟らかいナイロン紗を使う意味がなくなる。
版幕は滲み防止予防に通常の倍ぐらいの厚さに塗る。
団扇は印刷前に温風をあて、少しでも張りが出るように。
そしてインクの濃度は原液より硬いぐらいが望ましい。
これはもう、未だかつて経験したことのない硬さ。
新しい腰のあるスキージーに力を入れ、泡防止にゆっくり引く。
凸凹が激しい素材だが、驚くほど滲みは少ない。
ということで、2日半で出来ると見込んでいたものの実際は7日。
団扇メーカーの2倍という請け値だったが、それでも割は全く合わない。
たぶん団扇では2渡と依頼はないだろう。
だが、別な素材の凸凹面に依頼はあるかも知れない。
そうそう、印刷されなかった部分はペンで手書き!
最初は下手だが、印刷されないよりましだろう。
それも段々上手くなり、満足できるようになった頃お終い。笑
| 固定リンク
« 新しいことを始める | トップページ | 研修 »
コメント
イヤ、いやお疲れ様、何とかできたのは良かったですね 「凄い」
立派なものです私なら考えすぎて寝込んでいるかも
ちなみに何枚あったのでしょうか?
投稿: hideura | 2011年7月 8日 (金) 16時13分
1500枚デス。
多少の難は仕方無し!
と、割り切って取りかかりましたが、
意外に良く出来て驚きです。
満足感だけはありますけど。。。
投稿: シーガルハウス | 2011年7月 8日 (金) 16時27分
1500枚もよくやりました。「あっぱれ
」をあげます。
因みに私のところはサイン関係なので単一作業です多くて500
それ以上はエーーってなるのです。
仕事は閑です。6月はワースト記録決算期を迎えるが税理士の
顔を見るのがつらい。
投稿: hideura | 2011年7月 9日 (土) 08時59分
「あっぱれ」
ありがとうございます。笑
やはり閑でしたか。
一時期はサイン関係だけで食べていけましたけど、
年々減ってますねえ。
投稿: シーガルハウス | 2011年7月 9日 (土) 16時27分