色を作る
今回作っている色は、既に2度印刷している物件で、インクが残り少ない。
次の注文が来ているので、また同じ色を作らなければならない。
かなり多くの業者は、残っているインクの色に合わせて作る。
だがこれは、何度も作る内に最初の色合いから離れていくことが多い。
当社では、最初に色を作った時、白のシートに印刷してチップを残しておく。
左下にあるのがそれだ。
そしてまず、残っているインクに合せて近いところまで調合する。
そこからは最初に作った色に合わせて微調整していく。
右側が今回作った色で、ほぼピッタリ。
逆に、最初の色を残しておかなかった場合を考えてみようか。
普通、DICとかPantoneなどの色見本に合せて作る。
この場合、その色見本に全く同じということはない。
大抵は明るかったり暗かったり、微妙に色合いがズレるものだ。
もしそのズレが、作る毎に見本から許容範囲であっても、全く正反対だったら。
その正反対同士を並べてみると、ズレの差は倍になり、一目瞭然となるのだ。
それは、色番号が一つか二つも違うように見えることもある。
何度もリピートが考えられるような件には、必ず残しておくべし。
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