現場印刷
先週、現場印刷の打診があった。
10数年前までは時折現場印刷を手掛けたものだったが、最近は殆ど依頼が無い。
主に都内で、多くは半日以内で終わるような物件ばかり。
その半日の仕事に、前の日から現場に合わせた版を用意し、インクも調色。
さらに、印刷に関わる様々な道具を用意しておく。
版とインク、スキージーだけで済むような現場はほとんど無い。
準備漏れがないことを前日とさらに翌朝確認。
そして出発だが、都内で朝9時からとなると6時前に出なくてはならない。
6時前に出ると概ね1時間半で着くが、7時過ぎに出たのでは10時過ぎになる。
これはバブル期の東名高速と、首都高速の渋滞によるもので、今はどうなのだろう?
そんな時間をかけて行っても、印刷時間は2~3時間。
事前の準備が完璧であればあるほど、現場での実働時間もまた短い。
しかし、往復の時間と前日の準備で優に丸1日は掛かっている。
当然、丸1日分の請求となるわけだが、依頼主には半日ぐらいにしか見えない。
前もって見積もりをしてはいるが、後になって値引き相談と言うこともある。
まあ、このような依頼主は少ないが、結構いることも事実。
大抵は見積もりで予算オーバーらしく、カッティングに変わるものだ。
今回の打診には、前もって現場で下見をしての打ち合わせもあった。
それが打診の翌日。
この下見の時間分も請求できるか?ここにも問題が多く発生する。
その他複数の理由により、今回は辞退。
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