印刷後の版はきれいに拭く
今度はナカモトさんからの質問。
まず、コメントの補足。
乳剤には様々なタイプがあります。
水性インク用、油性インク用、さらに兼用型もあります。
それぞれに、用途に応じてまた数種類のタイプがあります。
水性用乳剤で油性インクを、逆に油性用乳剤で水性インクも使えます。
しかし、極わずかな数しか出来ません。
“理論的にはできる”という程度に考えておきましょう。
ならば、兼用タイプで。
これなら良いでしょうけど、落版が相当面倒だそうです。
それっきりなら良いでしょうけど、何度か落版するのが目的だと問題があります。
やはり、専用乳剤を選んだ方が良いでしょう。
また、ラッカーシンナーで拭いたとありましたが、ラッカーシンナーは強いようです。
以前、今と同じタイプの乳剤でも、ラッカーシンナーでは細かい部分が落ちました。
湿度が高いときは特に落ちやすかったですね。
その解決策は、使用するインクの洗用溶剤で拭くことです。
インクの種類によって何種類かの洗用溶剤がありますが、兼用できる物もあります。
当社でも、ラッカーシンナーから洗用溶剤に替えてからは落ちたことはないですね。
ラッカーシンナーは万能ですが、版が落ちては元も子もありません。
さて本題、“印刷後は丁寧にインクを拭き取る”に疑問。(’08.8.26の記事)
これまた当社にとっては驚くような質問。笑
記事には、“印刷後、丁寧にインクを拭き取った後、落版剤を塗る”と記してある。
読み直すと少し誤解を与えるかも知れないと感じた。
これは、落版直前の印刷後ではなく、全ての印刷後には丁寧に拭き取るのです。
何故? 潔癖症だから・・・ウソ!笑
印刷後、完璧に拭いておかないと、乳剤の端にわずかにインクが残ります。
この残りインクは、落版しても落ちないで残ってしまいます。
気がつかずに新しく製版すると、印刷部分なら目詰まりになります。
これは硬化剤を使用する2液反応型のインクでは良くあることです。
硬化してしまった残りインクはもう落ちません。
油性には蒸発乾燥型もありますが、こちらは落版後に溶剤で拭けば落ちます。
それでも、長期間使用保管した場合は落ちないこともあります。
用心のために毎回丹念に拭き取った方が良いですよ。
これが水性インクなら、落版で吹き飛ばせるでしょうから大丈夫でしょうか?
UVインクの場合は、暗室で保管すれば拭き取りしなくて良いそうですけど。。。
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コメント
回答頂きましてありがとうございます。
はやりラッカーシンナーでは、強すぎだんですね(笑
使用するインクの洗用溶剤ってのがあるとは知りませんでした。
これで胸のモヤがスッと晴れました(^^)
これからも御社のPHで勉強させて頂きますので
宜しくお願いします。
ありがとうございました。
投稿: ナカモト | 2009年4月10日 (金) 22時32分
どういたしまして。
水性と油性では随分違いがあるかも知れませんね。
その違いについてコメントして下されば、こちらも勉強になります。
こちらこそ宜しくお願いします。
投稿: シーガルハウス | 2009年4月11日 (土) 08時46分