データ時代のミス
原稿や版下がデータに替わって随分経つ。
歳を取ってからデータでの受け渡しになり、開くのだけでも時間がかかった。
ただ開くのさえ、たびたび息子に聞き、またかというような顔をされたものだ。
最近は慣れてきたもので、自分で製版用に出力している。
もっとも、複雑な色の掛け合わせになるとお手上げで、息子頼みだが。
先日、黒1色の原寸データが送られてきた。
そのまま出力し、製版・印刷・焼き付けと、その日の内に済ませて発送。
が翌日、書体が違うと言う。
確認すると、送られてきたデータはアウトライン化されていない。
データを出力する際に見ているはずなのだが、この辺が身になっていない。
息子は、このぐらい気がついて当たり前で、初歩中の初歩だと鼻で笑う。
依頼者にこのような訳だと説明し、アウトライン化したデータを送るよう頼む。
しかし、依頼者も年配の方らしく、説明にもピンと来ていない。
果たして再送されてきたデータも、アウトライン化されていなかった。
ここで息子に相談してしてみると、息子のPCでは指定の明朝で開く。
ところが私のPCには、その明朝が入っていないことが分かった。
難なく出力して製版。
直ちに送り返していただき、届いたその日の内に剥離して再印刷。
焼き付けをして即日発送したのは言うまでもない。
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