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2008年5月16日 (金)

シルク屋に明朝は辛い

都内のデザイン会社から、名刺の問い合わせがあった。

特別な紙?に細かな明朝の文字で、普通のシルク印刷屋には限界かも。
時間はあるとのことで、まずテスト印刷をお進めした。

当社でのテスト印刷は無料。
この場合は、当社で可能か否かのテストでもある。

まずは当社でポジフイルムを出力して製版、そして印刷。
結果は・・・文字のカスレやツブレで、お見せできるものでなかった。

当社のポジフイルム出力では、2㎜以下の明朝文字はやはり無理があった。
そこで、ポジフイルムを取引先に出力を依頼。
製版も当社で一番細かいメッシュの版を使用。

準備万端でテスト印刷してみたが、今一つはっきりと出ていない。
難しいものだ。

普通シルク印刷では、細い線はさらに細く再現される。
これが明朝体の文字では謙虚に現れる。
そこで、予め文字を太くしてポジフイルムを出力する事もある。
今回も予備的に用意してみた。

Meisi Meisi_1

Meisi_2 Meisi_3
左側がオリジナルで、右側は文字を0.08pt太らせてある。
太らせた方は、原寸で見ると問題なく見える。

しかし、数多く印刷するとなると、版の乾きなどでのカスレが懸念される。
もう少し、0.1ptに太らせると問題ないと思われる。

と、ここまではシルク屋の目線だが、おそらく依頼者はシルク印刷の仕上がりを想定しているのだろうか疑問である。
多分、手元にあるプリンターでの確認ではないだろうか。
初めてのお客様には、必ずテスト印刷をして確認が必要だ。

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