建築工事看板を原稿制作からシルク印刷
シルク印刷を受注すると、まずポジフィルムを出力し、版を作って印刷する。
今日の話はそのフィルムと版を何時まで保管しておくかという事。
従来の版の保管は3ヶ月程度で、フィルムの保管は2・3年。
フィルムは最近出力が簡単になったことで保管はせず、その都度出力するがあえて出力代はいただかない。
版も3ヶ月程度の保管で、その間のリピートなら製版代は勿論いただかない。
それ以降の場合でも、印刷数が多ければ製版代はサービス。
印刷数が少ない場合でもほとんどいただかないことが多く、事実上サービス。
が、これはデータがある場合の話で、昔のように原稿が紙焼きの場合は無理。
最近はほぼ100%データ化された原稿なので、紙焼きからのシステムは無い。
今回の工事看板も、前回の受注は3年半前で原稿は紙焼き。
今年の春、3年以上経過してリピートが無い物件の原稿・フィルムは全て処分した。
その中の1点が同じ内容でリピートが来た。
このような場合、お客様の方で元のデータは保管していただくのだが、最初の制作は6年ほど前で、その頃既にIllustratorでの原稿制作なのだがデータは保管していない。
お客様もデータの再制作は困惑気味なので、サービスで前回のサンプルから当社デザイン担当の息子が原稿を起こすことに。
原稿と言えば写植をイメージしてしまう私やお客様で、新たに原稿を起こすことは相当の出費を考えてしまうのだが、コンピューター世代の息子は小遣い程度で引き受けてくれ、いとも簡単(のように見える)に短時間で作り上げる。
データを開くだけぐらいしか使えない私にはなんとも頼もしい助っ人だが、デザイン学校の2年生で来春には就職の予定なのでその後はどうするか・・・
左が原稿から制作した工事看板で、アルミ複合板 600×600 50枚印刷。
右は同じお客様からデータ支給の表示板で、SUS 350×400 1枚だけ印刷。
この話はこの次。
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