シルク印刷 多色刷り その1
東京A社K氏より2年ぶりに嬉しい仕事が入ってきた。定期的に変えている総務省統計資料局展示パネルだ。(以前の分は屋内用にあります)
さらに嬉しいことに今回は15点もの発注だ。腕が鳴る多色刷りも何点かある。
発注をいただいたのはもう1週間ほど前なのだが、面倒な多色刷りをする場合は細々した仕事を片付けてからと思っていたら1週間もかかってしまっていた。
今日は土曜日。電話も来客も無いので、これからフィルムの色分けをすることにする。
これは完成品、780x1030で5色刷り。罫線の太さは0.5mm。
これは当社だと繋ぎで作るには困難なので、イメージセッタによる出力です。
そして色分けの作業に入ります。
現在は全てコンピュータ上で色分けの作業を行い、同時にイメージセッタで出力してしまえば、正確に簡単にできるわけですが、今回はブログに載せるためと、コストを考えて昔通りの製版フィルムをカットする工程を入れます。
罫線のフィルムに製版用フィルムを載せ、0.5mmの罫線の中心をハンドカットします。直線部分は定規を使いますが、曲線部分はすべてフリーハンドです。罫線の部分は全て切ります。
根を詰めてやらねばならない仕事なので、途中電話が掛かってきても出ない。
かかり始めたら、一気に仕上げます。
1色目完成です。
2色目。
3色目。これで色分け完成。結構大変です。
これを製版して今日のところはこれで終わり。
翌日日曜日
こうゆう困難な仕事は邪魔が入らないのが一番。日曜日はうってつけだ。
昨夜は晩酌も少々控えて取り掛かる。午前中に2色は入れたい。
1色目とタイトル部分、これは合わせはあまり関係ないので、難なく終了。
2色目、慎重に位置決め。経験上、シルク印刷は引っ張るので若干の伸びが出ます。それを計算に入れた上での位置決め。そして印刷。うん、ピッタリ。
3色目、同じように位置決め、そして印刷。当然ながらピッタリ。うーん。
そして罫線。ここでずれたらまた最初からやり直しなので、慎重な上にもさらに慎重に位置合わせをします。誤差は0.25mm以内。
印刷にかかったら一気に。
当たり前のことですが、シルク印刷は途中では止められません。
完成。思い通りにピッタリできました。我ながら惚れ惚れします。
こういうシルクでの大掛かり?な仕事はもうほとんどありません。インクジェットで出力すれば安価で簡単にできてしまうからです。
そこはさすが総務省、シルク印刷にこだわってくれます。お金を掛けてくれます。ありがたいことです。
めっきり少なくなった割には腕は落ちてなかったのが満足。
とりあえず一番面倒なのは終わり。
今日の晩酌はうまい。
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