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2005年3月 7日 (月)

美装 UVダイレクトプリント

カッティングとインクジェットに押され年々減少しているシルク印刷。
特に私の専業だった建築関連サインは半減、いやそれ以下か。それでもシルクのほうが勝っている部分もまだまだあることも事実だ(と思う)。

今回はSUSにUVダイレクトプリントしたサンプルが手に入ったのでその感想を。

美装さんから送っていただいたサンプルは3点。
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○EBコートプリント hyper ホワイトベースタイプ(写真左)
アルミ板に白の下地、そして写真を転写してあるという。さらに表面をコーティング。綺麗。耐候性も問題ないだろう。公園などによくあるこのタイプは何度も目にしているのでそう驚きはしない。シルクではとてもかなわない。お手上げ。
問題は一つ、SUSやアルミ等の質感を表面に出せないことかな。

○EBコートプリント hyper クリアベースタイプ(写真右)
その質感を出しているのがクリアベースタイプ。
これはホワイトベースをクリヤーな下地にしたもの。SUSにプリントしてあるのが一目瞭然。これも綺麗。透明感が良くプリントされている。というより黒系以外はみな透明がかってしまうのだろう。

したがって彩度・明度の高い色彩は無理ということなのだろうか。

○UVダイレクトプリント
SUSにクラシックカーがプリントされている。良い感じだが、かなり荒い。UVだから仕方がないのかな。けどクラシックな感じがよく出ている。
文字のほうもやはり荒い。もっとシャープさが欲しい。このへんはシルクのほうが断然いい。

色の再現性はSUSに直接なのだから、先のクリアベースタイプと同じ様に彩度・明度の問題は避けられないか。シルク印刷にしてもSUSやアルミにだと彩度・明度はだいぶ落ちるのだから。
と眺めつつ、シルク屋の癖で密着度は~と爪で軽く掻いてみる。

む、欠けた。

セロテープを貼ってみる。そしてそうっと… 剥がれた。
ヘアーラインでかろうじて着いている状態だから、鏡面は不可なのも頷ける。
ガラスも当然不可だろうな。
149488 165172

シルク屋としては耐候性も重視するがそれ以前に密着してなければ話にならない。これでは屋外ではどれほど保つのだろう。
しかし、展示会とかショウルームとかなら十分用途があると思う。屋外でも短期間なら問題ないだろう。

○シルクとの併用は…?
いずれは解決するのだろうけど、クリアベースタイプもUVダイレクトプリントも問題は白か。
屋外で長期間の用途を考えるならば、画像部分のみシルクで下地に白を印刷し、その上にダイレクトプリントをしたら(できるのだろうか?)解決するのではないか。
と、一応シルク屋なので思ってみたりもした。

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