磯遊び これは天草か?
ここは良く行く真鶴半島の磯。
上の写真で、右下のゴミに見えるのは打ち上げられて乾いた海藻。
打ち上げられた海藻は、ワカメやコンブなど大抵黒いものだがこれは白っぽい。
数十年前の小学生の頃、父は夏の一時期天草漁をしていた。
船の上から箱メガネで海中を覗き、フォークのような形をした道具で底に生えている天草を挟んで採る。
その間、小学生の私に船を漕がせるのだが、北国でも夏は暑いし小さな体では体力も無く、飽きるのと疲れるので連れて行かれるのは嫌だった。
採ってきた天草は、干しながら色を抜く作業があり、浜辺に広げて真水をかけ、乾いてはまたかけるという作業を繰り返す。
何度か繰り返すと茶色だった天草から色が抜けて白く(クリーム色ぐらい)なる。
これで完成し売り物になるのだが、この干す作業も手伝わされたものだった。
この時、違う海藻が混ざっていても天草のように白くならず、黒くなるので水をかけながら取り除く。
父は、白くなるのは天草だけ、と言っていた。(別の海藻もあるかもしれないが)
打ち上げられて白く乾いている海藻は、もしかすると天草かも?と、夏の海に行くたびにいつも思っているのだが良く分からずにいる。
まあ、ここからトコロテンを作るのは面倒なのと、あまり好みではなかったからか。
生家では旧盆になると必ず母が作っていたので作り方は分かる。
よし、今度拾ってきて作ってみよう。
などと思ったのも、旧盆に亡き母を思い出したからか。
ちなみに天草という名の海藻は無く、数種類の海藻を天草と呼んでいるらしい。
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